前の記事では、「もっと成長したい」と思ったときに、いきなり良さそうな習慣を取り入れるのではなく、
理想の自分 → 今の自分 → その差
という順番で、自分に必要なスキルや習慣を考えてみました。
すると、今度は別の問題が出てきました。
身につけたいことが多すぎます。
仕事のスキルも伸ばしたい。
勉強もしたい。
運動もしたい。
睡眠も整えたい。
節約もしたい。
どれも不要とは思えません。
でも、全部を同時に始めて、本当に身につくのだろうか。
今回は、身につけたいことがいくつもあるときに、何を先にやるかを考えてみます。
※自分に何が必要なのかをまだ整理できていない場合は、先に理想と現在地から身につけたいことを考えた記事も参考にしてみてください。

複数の習慣を同時に変えない方がいい、と何度も書かれていた
最近、習慣化について何冊か本を読んでみました。
本によって説明の仕方や方法論は違いましたが、何度か共通して出てきたのが、
「複数の習慣を同時に身につけようとしない」
という考え方でした。
最初は少しもどかしく感じます。
早寝もしたい。
運動もしたい。
勉強もしたい。
節約もしたい。
せっかく改善したいことが分かっているなら、まとめて始めた方が早そうにも思えます。
でも、自分のこれまでを振り返ると、いろいろ同時に始めて、気づけばどれも中途半端になっていたことは何度もあります。
新しく始めた直後は意識できます。
でも仕事が忙しくなったり、疲れていたりすると、一つずつ抜けていきます。
そう考えると、
「全部大事だから全部やる」ではなく、まず一つに絞る
という考え方には納得感がありました。
そこで次に困るのが、
では、何を一つ目に選ぶのか。
ということです。
「一番大事なもの」を決めようとすると難しい
最初は単純に、「一番重要なものからやればいい」と思いました。
でも、これが意外と決められません。
健康を考えれば、睡眠や運動は大切です。
仕事では、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングをもっと伸ばしたい。
将来を考えれば、勉強する習慣もつけたい。
お金のことを考えれば、節約も早めに身につけたい。
どれかについて、
「これは重要ではないから後回し」
とはなかなか言えません。
そもそも、健康と仕事とお金を比べて、どれが人生で一番大事かを決めること自体、あまり意味がない気もします。
そこで考え方を少し変えました。
「人生で一番重要なのは何か」ではなく、「今の一定期間で、何を優先するか」
と考えることにしました。
永久に順位を決めるわけではありません。
今は何に集中するかを決めるだけです。
その日の困りごとで決めると、優先順位が毎日変わる
もう一つ、自分の中で問題だと感じたのが、その日の出来事にかなり影響されることです。
たとえば仕事でうまくいかないことがあると、
「運動している場合じゃないんじゃないか」
「仕事のスキルを伸ばすトレーニングをした方がいいんじゃないか」
という気分になります。
逆に、お金を使いすぎたと感じた日には節約が重要に見えます。
寝不足の日には、早寝こそ最優先に思えます。
どれも、その瞬間にはかなりもっともらしく感じます。
でも、これを毎回やっていると、
目の前で一番困っていること=今から習慣化すべきこと
になってしまいます。
仕事で失敗した翌日は仕事。
寝不足なら睡眠。
使いすぎたら節約。
その都度、重点テーマが変わっていたら、習慣になる前に別のことへ移ってしまいます。
だから、優先順位を決めるときは、できるだけ困りごとが起きた直後ではない、少し冷静な状態で考えた方がいいと思いました。
「3か月で一つしか改善できないなら?」と考えてみた
とはいえ、「一つ選ぼう」と思っても簡単には選べません。
そこで、自分にこう問いかけてみました。
もし今後3か月で、一つしか改善できないとしたら何を選ぶか。
こうすると、少し考えやすくなりました。
自分の場合は、
- 節約
- 仕事でのロジカルシンキング・クリティカルシンキング
- 学習
あたりが特に気になっていました。
その中で一つ選ぶなら、今は節約だと思いました。
これは、「節約が仕事のスキルより大切だから」という意味ではありません。
自分の場合、今の時点では節約を先に取り組む方がよさそうだと判断した、というだけです。
私が今は「節約」を優先しようと思った理由
節約を選んだ一番の理由は、比較的、効果が早く見えそうだからです。
支出の記録や買い物の仕方を変えれば、その結果は比較的短い期間でも確認できます。
また、節約は早く始めれば、その分だけ効果が積み重なります。
一方で、ロジカルシンキングやクリティカルシンキングも、自分にとってかなり重要な課題です。
ただ、勉強を始めたからといって、翌週から急に仕事がうまくいくわけではありません。
身につくまでにも時間がかかりますし、それが仕事の成果として返ってくるまでにはさらに時間がかかりそうです。
もちろん、それでも取り組む価値はあります。
ただ、
「今の3か月を一つに使うなら?」
と考えたとき、自分は節約を選びました。
このように考えてみると、優先順位は「重要かどうか」だけでは決めなくてもいいのだと思います。
優先順位を考えるときに見た4つの軸
今回、自分の中では次の4つを見ながら考えました。
- 重要度:改善できたら、自分にとってどれだけ意味があるか
- 緊急度:今どの程度困っているか
- 効果が出るまでの時間:取り組んだ結果をどのくらいで確認できそうか
- 早く始めるメリット:後回しにするより、今始めた方が得られるものが大きいか
もちろん、これを点数化すれば正しい答えが出るとは思っていません。
「重要度8点、緊急度6点だからこれが正解」と決めるようなものでもないと思います。
それでも、
「一番重要なのはどれ?」
だけで考えるより、自分が何を理由に選ぼうとしているのかが分かりやすくなりました。
特に自分の場合は、
効果が比較的早く見えることと、
早く始める意味があること
をかなり重視していることに気づきました。
人によっては、ここが違うと思います。
今すぐ仕事で困っていて、数か月以内にどうしても改善したい課題があるなら、緊急度を高く見るかもしれません。
健康上の理由で生活を見直したい人なら、別のものが一番になるかもしれません。
大事なのは、一般的な「おすすめ習慣ランキング」ではなく、今の自分が何を理由に先に選ぶのかを考えることなのだと思います。
優先順位は「永久ランキング」ではなく、今期のテーマ
節約を優先すると決めても、不安はあります。
仕事でうまくいかないことがあれば、
「やっぱり仕事のトレーニングを優先した方がいいのでは」
と思うはずです。
でも、そこで毎回方向転換していたら、また同じことを繰り返します。
冷静な状態で考えると、
どれもこれも身につかない状態の方がよくない。
だから、今は節約を優先してみる。
これが今の自分の結論です。
節約が終わったら一生ほかのことをやらないわけではありません。
仕事のスキルも、勉強も、睡眠も、運動も大切です。
ただ、
「全部やる」ではなく「今はこれをやる」
と決める。
そう考えると、優先順位をつけることへの抵抗も少し小さくなりました。
優先順位を決める目的は、人生における正しいランキングを作ることではありません。
一つのことが身につくまで、ほかのものに気を取られすぎないために決める。
そのくらいに考えるのが、私には合っていそうです。
まとめ|「一番大事」ではなく「今はこれ」を決める
身につけたい習慣やスキルがいくつもあると、全部大切に見えてきます。
でも、全部を同時に始めて、どれも身につかないのであれば意味がありません。
そこで私は、
「3か月で一つしか改善できないなら?」
と考えてみました。
そのうえで、
- どれだけ重要か
- 今どの程度困っているか
- 効果が出るまでどのくらいかかるか
- 今始めることにどれだけ意味があるか
を眺めて、今は節約を優先することにしました。
これは「節約が一番大切」という結論ではありません。
今の自分は、まずこれに集中する。
そう決めただけです。
やりたいことを減らすのではなく、やる順番を決める。
いろいろ身につけたいからこそ、一度に全部やろうとしないことも必要なのだと思います。
優先するものが決まったあと、「では実際にどう生活に入れるのか」で迷ったときは、習慣を無理なく生活に組み込む方法を考えた記事も参考にしてみてください。


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