転職するか迷ったら|AIとの対話で今の職場への違和感を整理する3ステップ

AIとの対話で今の職場への違和感を3つの視点に整理するイメージ 自己探求

求人情報を見たり、別の会社で働く自分を想像したりする。

それでも、今すぐ辞めたいほど現在の職場に不満があるわけではない。

転職して後悔するのも怖い。一方で、このまま残り、「あのとき動けばよかった」と思うのも避けたい。そんな迷いを繰り返していないでしょうか。

迷いが続くのは、今の職場への不満、外への期待、失いたくないものが混ざり、違和感の中身を具体的な言葉にできていないからかもしれません。

私も転職する何年も前から、外の会社が気になっていました。転職後、一年以上たってからAIと当時のことを振り返ると、転職理由そのものは認識していたものの、それぞれの関係や優先順位を十分に整理できていなかったと分かりました。

この記事では、AIに質問役になってもらいながら、今の職場への違和感を3つの視点から整理します。

最初から、転職するか残るかを決める必要はありません。まずは、自分が何を変えたくて、何を守りたいのかを明らかにしていきましょう。

転職を決められないのは、残りたい理由もあるから

今の職場に不満しかなければ、転職の判断はもう少し簡単かもしれません。

実際には、辞めたい理由と残りたい理由が同時にあります。

例えば、仕事内容や収入には物足りなさがある。それでも、人間関係には恵まれている。新しい環境には興味がある一方、今の働きやすさは失いたくない。

家族の事情などから、長時間労働を避ける必要がある人もいるでしょう。収入が上がっても、生活が回らなくなれば、自分にとって良い転職とは言えません。

こうした複数の思いを、すべて「転職したい」という言葉にまとめると、何に迷っているのかが見えなくなります。

私の場合、AIに当時の出来事を一つずつ話すと、一つの記憶から別の出来事が芋づる式に浮かびました。それらを整理してもらうことで、断片的だった迷いの全体像が見えてきました。

AIに一つずつ質問してもらいながら経験を振り返る方法は、[AIとの対話で自己分析を進める基本的な流れ]で詳しく紹介しています。

ステップ1 最近起きた問題と、以前からの違和感を分ける

転職を強く意識する直前には、分かりやすい出来事が起きていることがあります。

人間関係が悪化した。希望しない異動があった。仕事量が急に増えた。評価に納得できなかった。

ただし、その出来事だけが、転職を考えた理由とは限りません。

私が転職へ動く直接のきっかけは、異動先の人間関係に難があったことでした。

しかし、それ以前から、収入を上げたい、新しい環境を経験したい、自分の仕事が誰にどのような価値を届けているのか実感したい、という思いがありました。

人間関係の問題が、突然すべての転職理由を生んだわけではありません。以前からあった転職への関心に、新しい問題が加わったことで、実際に動く意欲が強くなったのです。

あなたの場合はどうでしょうか。

最近、転職を強く意識した出来事は何だったでしょう。その出来事が起きる前から、外の会社が気になることはなかったでしょうか。直近の問題が解消したら、転職への関心もなくなりそうでしょうか。

一人で考えにくい場合は、AIに次のように依頼できます。

今の職場や働き方に違和感があり、転職を考えています。
最初から転職を勧める前提にはせず、私が何に違和感を覚えているのかを整理してください。
一度に結論を出さず、一つずつ質問してください。直近の出来事だけでなく、それ以前から繰り返し感じていたことも掘り下げてください。

AIに転職理由の正解を決めてもらう必要はありません。

出来事を順番に話し、最近の問題と以前からの違和感を分けるだけでも、自分が何に反応しているのかが見えやすくなります。

ステップ2 得たい変化と、失いたくない条件を分ける

次に、転職に求めるものを次の3つに分けます。

分類意味
得たい変化転職によって新しく実現したいこと
守る条件転職によって悪化させたくない最低ライン
あるとうれしい希望必須ではないが、満たされれば望ましいこと

私が当時定めた目的の一つは、住宅購入に必要な年収を得ることでした。

希望する住宅を購入するには、当時の年収では必要な住宅ローンを組めない状況でした。私にとって年収アップは、単に使えるお金を増やすことではなく、望む生活を実現するための手段だったのです。

もう一つの目的は、新しい環境を経験することでした。

当時は「自分は飽きっぽいから、別の会社へ行きたいのだろう」と考えていました。しかしAIと振り返ると、知らない人や仕事に触れ、経験の幅を広げたいという思いも含まれていたように感じます。

「飽きっぽい」のではなく、「経験の幅を広げたい」と捉えると、転職に求めていたものが具体的になりました。ただし、これは一つの解釈であり、無理に正解と決める必要はありません。

一方、守る条件はワークライフバランスでした。家族の事情から、収入が上がっても長時間労働になる職場は避ける必要がありました。

つまり私が求めていたのは、年収アップだけではなく、家庭生活を維持できる働き方を守りながら年収を上げることでした。

あなたも、転職によって得たい変化だけでなく、今の職場を離れても守らなければならない条件を考えてみてください。

AIには、次のように依頼できます。

転職に求めているものを整理したいです。
私に一つずつ質問し、回答を「得たい変化」「守る条件」「あるとうれしい希望」に分類してください。
また、それぞれがなぜ重要なのか、理由を一段掘り下げてください。

「年収を上げたい」「自由に働きたい」といった言葉だけで終わらせず、その先に実現したい生活まで考えると、自分の判断基準が具体的になります。

ステップ3 調べれば分かることと、最後まで分からないことを分ける

転職を迷う大きな理由の一つは、転職先の実態が分からないことです。

私も転職活動では、残業時間や休みの取りやすさ、有給休暇の取得状況などを調べました。

しかし、会社全体の数字だけでは、入社後の自分の働き方までは分かりません。

平均残業時間が短くても、部署や繁忙期によって実態は変わります。会社全体の有給取得率が高くても、部署や職種によって休みやすさが異なる場合があります。

一般には高収入で安定した優良企業と評価されていても、そこで働く友人から「給料が下がってもいいから残業を減らしたい」と聞いたこともありました。

今の職場については、良いところも悪いところも実体験として分かっています。一方、転職先について得られるのは、求人票や面接などから確認できた一部の情報だけです。

そのため、今の職場の現実と、転職先の理想像を比べないことが重要です。

転職先への不安は、次の3つに分けられます。

分類確認方法
事前に確認できる給与、勤務地、転勤、勤務制度求人票、募集要項、労働条件通知書
質問で判断材料を増やせる繁忙期、残業の偏り、配属部署の働き方面接、社員との面談
入社前には確定できない上司との相性、人間関係、将来の組織変更リスクとして受け入れられるか考える

AIには、次のように依頼できます。

転職先について不安に思っていることを話します。
それぞれを「事前に確認できること」「質問によって判断材料を増やせること」「入社前には確定できないこと」に分類してください。
確認できることについては、調べ方や面接での質問例も提案してください。

すべての不確実性をなくすことはできません。

必要なのは、何を確認できれば判断できるのか、何が分からないままでも受け入れられるのかを考えることです。

AIの整理を、そのまま正解にしない

AIは、話した内容を必要以上に結びつけたり、本人が意図していない結論にまとめたりすることがあります。

今回の対話でも、別々だった出来事を一つの因果関係として説明されたり、私が転職を強く勧めているように整理されたりしました。

しかし、私の考えは「迷っている人は必ず転職すべき」というものではありません。すでに転職を選択肢として考えている人が、後悔の少ない判断をできるようにしたい、という立場です。

AIの説明に違和感があれば、

その二つは別の問題です。
そこまで強くは考えていません。
私がより重視しているのはこちらです。

と修正してください。

違和感がなければ、その整理が自分の感覚に近いという確認になります。違和感があれば、修正する過程で、自分が何を重視しているのかが明確になっていきます。

AIの分析がしっくりこないときは、[違和感を手がかりに回答を掘り下げる方法]も参考にしてください。

結論が出ないなら、在職中に判断材料を増やす

私は転職によって年収が上がり、住宅購入という目的を達成できました。転職を失敗だったとは思っていません。

ただ、当時は「何を得たいか」「何を守るか」「どこまでなら譲れるか」を、十分に整理できていませんでした。面接でも、自分の強みや弱みを、今より解像度の低い状態で説明していたと思います。

当時からAIと対話しながら考えを整理していれば、より納得できる基準で転職先を比較できたかもしれません。

違和感を整理しても結論が出ないなら、いきなり退職する必要はありません。

まずは求人を見て、興味のある会社や働き方を調べる。必要に応じて転職サービスへ登録したり、企業の話を聞いたりする。さらに知りたいと思えば、応募を検討する。

段階を踏みながら、得られた情報と現在の職場を比較します。

転職活動を進めると決めた後は、自己分析の結果と求人情報を結びつけて、応募先を比較していきます。

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就活・転職で自己分析をしても企業選びにつながらない人へ。AIとの壁打ちを活用し、経験の棚卸しから求人票の読み解き方、企業選びまでを8ステップで具体的に解説します。面接で自分の言葉を語れる自己分析を目指します。

その結果、今の職場に残ると決めても構いません。

転職活動は、今の職場を辞めるためだけのものではありません。今の職場に残る理由を、自分で確かめるためにも使えます。

まとめ

転職するか迷ったら、次の3つを分けて考えてみてください。

  1. 最近起きた問題と、以前から感じていた違和感
  2. 転職によって得たい変化と、失いたくない条件
  3. 調べれば分かることと、最後まで分からないこと

AIは、転職の答えを決めるものではありません。

出来事や感情を整理する質問役として使い、整理結果に違和感があれば修正しながら、自分の考えを明確にしていきます。

それでも外の会社が気になるなら、すぐに退職する必要はありません。在職中に情報を集め、現在の職場と比較するだけでも、判断材料は増やせます。

転職するか、残るか。

どちらを選ぶとしても、自分が何を変えたくて、何を守りたいのかが分かれば、納得できる判断に近づけるはずです。

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