物の適正量とは?「収納できる量」より「目が届く量」で考える

物を減らして、自分の目が届く量に整理された収納を表すイラスト 断捨離

物は、どれくらい持つのが適量なのでしょうか。

収納スペースに収まっていれば問題ないようにも思えます。

でも、きれいに収納できていても、

「こんな物を持っていたっけ?」

となったり、同じ物を買ってしまったりすることがあります。

私も、冷蔵庫の断捨離をしていて、使い切れないまま残っていた調味料をいくつも手放しました。

そこで気づいたのが、

「収納できる量」と「自分が把握できる量」は別なのではないか

ということです。

それから私は、物の適正量を考えるときに、収納スペースではなく**「自分の目が届く量」**を意識するようになりました。

この記事では、冷蔵庫を整理して実際に感じた変化を例に、「目が届く量」という物の持ち方について考えます。

「収納できる」と「管理できる」は違う

収納に空きがあれば、まだ物を入れられます。

きれいに収まっていれば、それほど物が多いようにも見えません。

でも、収納できていることと、管理できていることは別です。

私は冷蔵庫を整理したとき、使い切れないまま残っていた調味料をいくつも手放しました。

買ったことを完全に忘れていたわけではありません。

ただ、普段の生活では意識から外れていました。

「そのうち使うかもしれない」と残していても、実際には使わない。

冷蔵庫の奥に入ってしまえば、開けても目に入らない。

そこで考えるようになったのが、

自分の目が届く量だけ持つ

ということです。

ここでいう「目が届く」は、家にある物をすべて暗記するという意味ではありません。

「まだあれが残っている」
「そろそろ使った方がいい」
「これは十分ストックがある」

と、おおよそ把握できている状態です。

物を極端に少なくしたいわけではありません。

自分が管理できる量にしたいのです。

今回の冷蔵庫整理も、毎日1つ物を手放している「1日1捨て」の中で少しずつ進めてきました。

関連記事:断捨離してもリバウンドする人へ|「1日1捨て」を21日続けてみた

冷蔵庫を減らしたら、中身を思い出しやすくなった

実際に食品や調味料を減らしてみると、以前より冷蔵庫の中身に注意が向くようになりました。

奥まで見やすくなり、「何が入っているか」もだいたい分かります。

最近、期限が数日過ぎた明太子パスタソースにも気づきました。

もちろん、期限を切らしてしまったこと自体は改善の余地があります。

ただ、以前ならさらに長く存在を忘れ、そのまま捨てていたかもしれません。

今回は比較的早く気づき、状態を確認して食べることができました。

物を減らしたから食品が長持ちするわけではありません。

でも、

存在に気づきやすくなる。

これは実際に冷蔵庫を整理して感じた変化でした。

買い物の前に「家に何があるか」を考えるようになった

もう一つ変わってきたのが、買い物をするときの考え方です。

仕事帰りにスーパーへ寄ると、

「今日は何を食べよう」

と、その場で考えて惣菜などを買いたくなることがあります。

最近は、その前に、

「家に何が残っていたっけ」

と考えることが増えました。

残っている食材を思い出して、

「これとこれなら何か作れそうだな」

と考えてから買う物を決める。

今のところ、惣菜をまったく買わなくなったわけでも、食費が大きく減ったわけでもありません。

変わったのは、

買う前に、家にある物を思い出すというステップが一つ増えたこと

です。

小さな変化ですが、私にとっては結構重要だと感じています。

無駄買いは「我慢」だけで防ぐものではないのかもしれない

節約というと、

「余計な物を買わない」
「誘惑に負けない」
「我慢する」

といった話になりがちです。

でも、家に何があるのか分かっていなければ、「すでに持っているから買わなくていい」という判断そのものができません。

無駄な買い物の一部は、意思の弱さではなく、

家にある物を把握できていないこと

から起きているのかもしれません。

だとすれば、「買わないように頑張る」以外にも方法があります。

自分が持っている物を把握できる状態にしておけば、買い物の前に、

「本当に必要なのか」

を判断しやすくなります。

私は、こちらの方が自分には合っている気がしています。

大容量の方がお得、とは限らなくなった

物の量を意識するようになってから、大容量の商品を見る目も少し変わりました。

単価だけを比べれば、大容量の方がお得な商品はたくさんあります。

でも、

  • 使い切れない
  • 存在を忘れる
  • 場所を取る
  • 他の物まで見えづらくなる

のであれば、自分にとって本当に得なのかは分かりません。

以前は「どちらが安いか」が気になっていました。

今は、

最後まで把握して使い切れるか

も考えるようになっています。

小さいサイズを買う方が単価は高くても、最後まで使い切れるなら、その方が結果的に無駄が少ないこともあります。

「お得かどうか」は、買った瞬間の価格だけでは決まらないのだと思います。

こうした買い物への意識の変化は、捨てた物を一つずつ振り返る中でも見えてきました。

関連記事:断捨離で自己分析|捨てた物から「買い物と判断の癖」を見つける方法

また、「捨てる」だけでなく、そもそも家に入ってくる物をどう考えるかについては、noteでも一度整理しています。

note:捨てているのに、物が減らない|全3回「断捨離が進まない理由を考える」③

自分の「目が届く量」を3つの質問で確認する

自分が持っている物が多すぎるかどうかは、収納スペースだけを見ても分かりません。

そこで私は、「目が届く量かどうか」という視点で考えるのが分かりやすいと思っています。

例えば、次の3つを確認できます。

1. 見なくても、何を持っているかだいたい思い出せる?

完璧に覚えている必要はありません。

でも、収納を開けるたびに、

「こんな物があったのか」

という物が何個も出てくるなら、自分が把握できる量を超えている可能性があります。

2. 存在を忘れていた物はある?

冷蔵庫の奥、棚の奥、引き出しの中。

「そういえば、これがあった」

という物があれば、なぜ存在を忘れていたのか考えてみます。

物が多すぎたのか。

見えない場所に収納していたのか。

そもそも使う機会がほとんどなかったのか。

自分に合った量を考える材料になります。

3. なくなったら気づく物と、なくなっても気づかない物は?

日常的に使っている物なら、なくなればすぐに気づきます。

一方、何か月なくても困らない物なら、今の生活で本当に必要なのかを考えるきっかけになります。

いきなり家全体を片づける必要はありません。

まずは収納の一段だけ確認する。

それでも、自分がどのくらいの量なら管理しやすいのかが見えてきます。

「目が届く量」は冷蔵庫以外にも使える

私がこの考え方に気づいたきっかけは冷蔵庫でした。

でも、「目が届く量」という考え方は、ほかの物にも使えそうです。

例えば、

  • 日用品のストック
  • 文房具
  • 衣類
  • 洗剤や掃除用品

などです。

たくさん持っていても、何を持っているか分からなければ、同じ物を買ったり、使わないまま古くなったりします。

もちろん、すべてを減らせばいいわけではありません。

必要な物は持っておく必要があります。

大切なのは、

収納に入る最大量ではなく、自分が管理できる量を探すこと

だと思っています。

人によって管理できる量も違うはずです。

だから、「○個まで減らせば正解」と決めるより、自分が目を届かせられる範囲を探した方が、自分なりの適正量を見つけやすいのではないかと思います。

まだ「節約できた」とは言えない

冷蔵庫を整理してから、いくつか変化はありました。

中身を把握しやすくなった。

食品の期限に注意が向くようになった。

買い物の前に、家にある物を思い出すようになった。

ここまでは実感しています。

一方で、

  • 食費が実際にどれくらい減るのか
  • 食品ロスが長期的に減るのか
  • 無駄な買い物が本当に減るのか

は、まだ分かりません。

なので、「物を減らせば節約できる」とまでは考えていません。

ただ、物を減らしたことで、

買う必要があるかどうかを判断しやすい状態になった

とは感じています。

これは今後も観察してみたい変化です。

私が実際に何を手放し、なぜ残していたのかは、Threadsで「1日1捨て」として毎日記録しています。

Threadsで1日1捨ての実践記録を見る

まとめ|「収納できる量」より「目が届く量」

物の適正量を考えるとき、以前の私は収納スペースを基準にしていました。

でも冷蔵庫の断捨離をして、

収納できる量と、自分が管理できる量は違う

と感じるようになりました。

自分が何を持っているか思い出せれば、次に買うときにも「本当に必要か」を一度考えられます。

物を減らす目的は、収納を空けることだけではありません。

自分が持っている物に目が届く状態をつくる。

それも、物を減らす理由の一つだと思います。

まずは冷蔵庫や棚の一段だけでも、

「ここにある物は、全部自分の目が届いているだろうか」

と見てみてください。

収納スペースにはまだ入るとしても、自分にとっての適正量は、もう少し少ないのかもしれません。

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