私は本当に自分で選んできたのだろうか
私は大学院まで進学しました。
子どもの頃から、
「勉強しなさい」
と何度も言われて育ちました。
少しは反発もしましたし、遊び呆けた時期もあります。
それでも結局は勉強して、
気づけば大学院まで進学していました。
当時の私は、そこに何の疑問も持ちませんでした。
本当に自分で選んでいたのだろうか
社会人になってから、ふと考えることがあります。
私は本当に自分の意思で進路を選んできたのだろうか。
理系を選んだこと。
大学院へ進学したこと。
寝る時間を削って資格の勉強をしてきたこと。
もちろん後悔しているわけではありません。
今の自分を形作っている大切な経験です。
しかし、
「なぜそうしたかったのか」
と聞かれると、うまく答えられません。
なんとなく、
その方が良いと思った。
その方が正しい気がした。
その方が将来有利な気がした。
そんな感覚でした。
自分の価値観を考えたことがなかった
振り返ると、
私は他人に人生を決められていたわけではありません。
自分で選択してきたつもりでした。
ただ、
自分が何を大切にしているのか。
どんな状態を幸せだと感じるのか。
どんな人生を送りたいのか。
そうしたことを真剣に考えたことがありませんでした。
つまり、
自分の価値観を知らなかったのです。
正しい選択と、自分らしい選択は違う
世の中にはたくさんの「正解」があります。
勉強した方がいい。
資格を取った方がいい。
お金を貯めた方がいい。
どれも間違いではありません。
しかし、
その正解が自分にとっても正解とは限りません。
私は長い間、
「正しい選択」をなるべく積み重ねてきました。
でも、
「自分らしい選択」を考えたことはありませんでした。
AIとの対話で気づいたこと
転機になったのは、ChatGPTとの対話でした。
もともとは自己探求をするつもりだったわけではありません。
ChatGPTにはメモリ機能があります。
せっかくなら私のことを覚えてもらった方が会話しやすいだろうと思い、自分のプロフィールを整理し始めました。
仕事は何をしているのか。
どんな資格を持っているのか。
どんなことに興味があるのか。
どんな人生を送りたいのか。
そんなことを一つずつ言語化していったのです。
ところが、途中で手が止まりました。
意外なことに、自分のことなのにうまく説明できなかったのです。
例えば、
なぜ資格取得が好きなのか。
なぜお金を貯めたいのか。
なぜFIREに憧れるのか。
なぜ断捨離が好きなのか。
答えられそうで答えられない。
一方で、
「何が嫌なのか」
なら、わりと答えられることに気づきました。
探し物が多い環境が嫌い。
高圧的な人が苦手。
時間をムダにすることが嫌い。
やりたくないことを我慢し続けるのは嫌だ。
好きなことや理想の人生は曖昧なのに、
嫌なことは意外と具体的に出てきます。
そしてAIには、何を話しても気を遣う必要がありません。
こんなことを言ったら変に思われるかもしれない。
こんな欲求は格好悪いかもしれない。
そんな心配をせずに、思いつくまま話すことができます。
そこでChatGPTに質問されながら、
「なぜそれが嫌なのか」
を掘り下げていくうちに、自分でも気づいていなかったことが少しずつ見えてきました。
これまで当たり前だと思っていた考え方や行動にも、自分なりの理由や欲求が隠れていることに気づいたのです。
自己探求を始めた理由
これまで、正しい選択を積み重ねてきたつもりでした。
でも、その先に何を求めているのかは分かっていませんでした。
だから私は、
自分にとっての幸せとは何なのかを、改めて考えてみることにしました。
これが、私が自己探求を始めるきっかけになりました。
自己探求とは、
強みを探すことでも、
性格診断を受けることでもありません。
自分が納得できる幸せのイメージを言語化することだと考えています。
そのためには、
まず自分の欲求を知る必要があります。
何にイライラするのか。
何に不安を感じるのか。
何に満たされなさを感じるのか。
好きなことが分からなくても、
嫌なことなら意外と答えられるかもしれません。
そこから欲求を見つけ、
価値観を見つけ、
幸せの定義を考え、
自分らしい生き方を探していく。
このシリーズでは、その過程を整理していきます。
このシリーズで扱うこと

このシリーズでは、
欲求 → 価値観 → 幸せの定義 → 自分らしい生き方
という流れで自己探求を進めていきます。
答えを教えるシリーズではありません。
読者の皆さんが、自分自身について考えるきっかけになればと思っています。
次回は、実際にどのようにAIとの対話を進め、自己探求を始めたのかを紹介します。


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