前回の記事では、「自分はミニマリストではなく、効率主義者だった」という気づきについて書きました。
探し物を減らしたい。判断回数を減らしたい。部屋をすっきりさせたい。
そんな自分にとって、本棚は前から気になる存在でした。
本棚が場所を取る。
本が増える。
どの本から読もうか迷う。
しかも、読み終わった本もなかなか手放せない。
そこで今回は、「なぜ自分は本を捨てられないのか」を深掘りしてみました。
本が捨てられない理由を分けてみる
未読本は、まだ読んでいないこと、お金を払ったこと、知らないことが書かれていることが引っかかっていました。
既読本は、内容を忘れてしまうこと、また必要になるかもしれないこと、身についていない気がすることが気になっていました。
こうして並べると、本そのものへの執着というより、知識を取り逃がしたくない気持ちがあるように見えました。
本が捨てられなくなったきっかけ
ただ、既読本を手放しにくくなった背景には、少し強い印象の出来事があります。
数年前、鈴木祐さんの『科学的な適職』を古本屋で見つけて買ったことがありました。
当時は今の会社に大きな不満はなく、「いつか転職するかもしれない」くらいの気持ちでした。
その頃の私は、本を読んだら売ることも多かったです。
気になった本を読んで、読み終わったら手放す。
また目についた本を読む。
そんな繰り返しでした。
その後、実際に転職活動を始めた頃、知人に勧められた本を読み進めていたところ、半分ほど読んだあたりで気づきました。
「あれ、この本、前に読んだことがある」
それが、以前読んだ『科学的な適職』でした。
しかも、序盤の内容はほとんど覚えていませんでした。
読んだことを忘れていた。
その事実が、私にはかなりショックでした。
今でも軽いトラウマのように残っています。
せっかく読んだのに覚えていない。
学んだつもりだったのに、残っていない。
この経験が、既読本を手放しにくくしたきっかけだったのだと思います。
それでも、全部の本を捨てられないわけではない
一方で、すべての本を手放せないわけではありません。
読んでみて、
「面白かったけれど実践にはつながらない」
と感じた本は、比較的あっさり古本屋へ持ち込めます。
ここで私は違和感を覚えました。
もし本そのものに執着しているなら、どんな本でも手放しにくいはずです。
しかし実際にはそうなっていません。
どうやら、自分の中には何らかの判断基準がありそうでした。
マインドマップをAIに見せてみた
本が捨てられない理由をマインドマップで整理してみました。
未読本について。
既読本について。
忘れることへの不安。
また必要になるかもしれないという感覚。
思いつくままに理由を書き出し、枝分かれさせていきました。
そして、そのマインドマップをAIに読ませてみました。
するとAIは、
「あなたは知識そのものよりも、知識が行動や習慣に変わることを重視しているように見える」
という趣旨の分析を返してきました。
AIが教えてくれたのは答えではなく、自分の特徴だった
面白かったのは、マインドマップの中に
「私は習慣化を重視しています」
とは書いていなかったことです。
AIは、
- 読んでも忘れる
- 身についていない気がする
- 実践できていない
といった断片的な情報や、過去のチャット履歴を参照し、
私の考え方や性格傾向を推測していました。
そして、
「知識を得ること」よりも
「知識が定着し、行動が変わること」
に価値を置いているのではないかと整理してくれたのです。
その説明を読んだ時、とても腑に落ちました。
AIが新しい価値観を教えてくれたわけではありません。
自分の中にあった考え方を、客観的に整理し、言語化してくれたのです。
そのおかげで、
「自分は習慣化をかなり重視する人間なんだ」
ということを改めて認識できました。
本が捨てられない理由を深掘りしたら見えてきたもの
私は昔、本を読んだらすぐに売ることも多くありました。
しかし今は違います。
知ることよりも、
身につくこと。
理解することよりも、
行動が変わること。
そして、
行動が習慣になること。
そうしたことを以前より重視し、身につくまで手放さない方針に切り替えました。
本が捨てられない理由を探していたはずなのに、最後に見えてきたのは、
「自分は習慣化を非常に重視する人間になっていた」
という価値観の変化でした。
おわりに
本が捨てられない理由を深掘りしたら、片付けの話ではなく、自分が何を大事にしているかが見えてきました。(片づけの話はまた別の機会にお話ししたいと思います。)
知ることより、身につけること。
読むことより、変わること。
その価値観が、いつの間にか自分の中で強くなっていたのだと思います。
自己探求というと、人生の目的や価値観について深く考えることをイメージするかもしれません。
でも実際には、
「なぜ本が捨てられないのだろう」
という小さなモヤモヤからでも始められます。
そして、そのモヤモヤを丁寧に掘り下げていくと、自分でも気づいていなかった考え方や価値観が見えてくることがあります。
今回の本棚の違和感は、そんなことを教えてくれました。


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